未知への挑戦

不可能であったことが可能になるように

未知への挑戦のイメージ

体外受精は完成した治療ではなく、現在でも進歩をつづけている治療です。
そのため、体外受精という言葉が同じでも中身が大きく異なる事があります。
最新の知識と最先端の技術を知らなければ、最新・最先端の体外受精ではなく、時代遅れの体外受精になってしまいます。
大阪New ARTクリニックは絶えず最新・最先端の体外受精を行うために、絶えず海外から情報を入手し、国際学会に参加・発表を行い、また大阪New ARTクリニック自身が最先端の情報を発信出来る様に努めています。
我々は体外受精が発展し、体外受精により不可能であった事が可能になる様に、未知への挑戦を続けています。

究極の体外受精は“1つの卵を採卵し体外培養した後、1つの胚を胚移植することで1人妊娠が成立する事”です。
しかし、以下の問題が発生します。

  1. (1)1つの卵を採卵しただけではなかなか妊娠しません。

    採卵のイメージ

    理由は卵の質に問題があるため、多くの卵を採卵しその中から良い卵を選ぶ必要があるからです。そのため、いかに良い卵を多く採卵するかが大切なポイントになります。
    これはどのような排卵誘発法をどのような方に用いるのが良いかを適切に判断する事が大切です。

  2. (2)体外培養の難しさ

    体外にて卵を培養する事は非常に難しく、どのような培養液でどのような環境で卵を培養するかなど体外培養する方法はまだまだ完成したものではありません。

    未知への挑戦

    体外培養のイメージ

    卵の状態(受精卵・分割卵・胚盤胞)により必要とされる培養環境は異なるはずであり、培養液の組成・使用方法・それを取り巻く環境を最善で最適なものにしなければなりません。
    また、万人に適応する培養環境なのか個々の方により培養環境を変えていく必要があるのかを考慮しなければならず、これこそが大阪New ARTクリニックが提唱するTailor-madeの体外培養法であり、クリニックのラボの実力だと考えます。

    もちろん、人は間違うもの・機械は壊れるものという考えのもと、安全確認に努めながら、体外培養法を選択し、体内環境に近づく様に努力しています。

  3. (3)1つの胚を胚移植して

    究極の体外受精は、一つの卵を採取し、その胚を一つ移植する事により妊娠が成立する事です。

    ただ、そのためには、我々医療提供者側の技術開発・研究の進歩などが必要だと考えますが、患者さんの要因も大きなウエートを占めると考えます。

    2022年4月より、日本でも不妊症治療にも保険が適用され、治療を受ける患者さんの変化も起こると考えます。

    大阪NewARTクリニック は、今後も究極の体外受精を目指し、取り組んでいきたいと考えています。

    未知への挑戦

    着床不全への対応(体外受精反復不成功)

    着床不全への対応のイメージ

    何度体外受精や顕微授精を行っても妊娠反応が出ない方や、化学流産の方を対象に、世界最先端の医療を提供しています。すなわち、着床不全といわれてきた方に、 不妊症と不育症の融合に基づいた治療を行っています。

    着床不全(体外受精反復不成功)とは

    良好な受精卵を何度移植しても妊娠に至らない場合、着床がうまくいっていないのではないかと誰もが想像します。しかし、現代の医学では着床についてはほとんど何もわかっていません。このため着床に適切な条件を検査することも治療することができません。しかし、体外受精で妊娠に至らない場合を考えてみると、次の3つの段階に分けられます。

    1. 胚移植から着床までに受精卵が発育していない場合ー受精卵発育不良
    2. 着床(採卵から1週後)がうまくいかない場合ー真の着床障害
    3. 着床してから育たない場合ー着床後早期の化学流産

    1は胚盤胞まで育てればある程度はカバーできます。2はブラックボックスのままです。3は広い意味で不育症と考えられます。着床してからは、母体と胎児の血液の交流が起きますので、妊娠と考えてもよいわけです。しかし、現在の妊娠反応(hCG)検査の精度では、採卵から2週後(妊娠4週)にならなければ妊娠の判定ができません。さらに胎嚢が見える時期は採卵から3週後(妊娠5週)になります。胎児が育たなくなる時期によって、「流産(妊娠5週以降)」「化学流産(妊娠4~5週)」と区別していますが、体外受精で妊娠に至らない場合「着床後早期の化学流産(妊娠3~4週)」が含まれているかもしれません。このように、良好な受精卵を何度移植しても妊娠に至らない場合には不育症の可能性が含まれています。

    不妊症と不育症の融合とは

    不育症専門の医療機関での治療は、胎嚢確認(妊娠5週)後になりますが、これでは「流産(妊娠5週以降)」は防げても、「化学流産(妊娠4~5週)」と「着床後早期の化学流産(妊娠3~4週)」を防ぐことができません。受精卵あるいは着床期の治療は、不育症の知識を持った不妊専門の医療機関でしか行う事ができません。

    当院では、受精卵(体外培養)の段階から総合的な不育治療が可能であり、今まで手だてのなかった方を救える可能性があります。このような不妊症と不育症の狭間の治療が当院の特色でもあります。