当院での人工授精について

配偶者間人工授精(AIH:artificial insemination with husband's semen)は受精する場所により膣、子宮頚管、子宮腔内、卵管内、腹腔内、卵胞内など種々の方法が報告されていますが、子宮内人工授精(IUI:intra uterine insemination)が一般的です。
子宮内人工授精(IUI:intra uterine insemination)は、マスタベーションにて採取した精液を洗浄、濃縮後、人工的に子宮内に注入する方法です。タイミング指導の次の段階、あるいは男性不妊の第一選択の治療とされ、できるだけ多くの良好精子を排卵の時期に合わせて子宮内に注入する方法です。
採精された精子を直接子宮内に注入すると感染などの恐れと、子宮に注入できる量が少量という問題点があります。そこで当院では密度勾配法という方法を用いて、少ない量でたくさんの良好精子を子宮に注入する方法を用いています。
IUIは、卵子の発育とホルモン状態を管理してきっちりと行えば、6周期以内に妊娠される方がほとんどです。また、人工授精は排卵誘発剤との併用でさらに妊娠率は上昇します。