学会発表・論文発表

第62回日本生殖医学会(2017.11.16-17 下関)

凍結融解胚移植における胚盤胞のグレードと患者年齢との関連についての検討

大阪New ART クリニック

New ART リサーチセンター

松原 健一松葉 純子細川 由起森本 有香原武 佑樹安部 珠実仲谷 和子富山 達大
  • 目的

    胚盤胞の内部細胞塊(以下ICM)および栄養芽細胞(以下TE)のグレードが妊娠率や流産率に関連するとの報告があり、移植胚を選択する上で重要なパラメーターである。今回、凍結融解胚盤胞のICMおよびTEのグレードと患者年齢に関連があるか後方視的に検討した。

  • 方法

    2002年から2016年の期間、当院にて凍結融解単一胚盤胞移植を行った、1496周期を対象とした。移植前に胚盤胞のICMとTE形態をガードナー分類に従い、良好な順にA,B,Cと評価した。その後、患者年齢を23~35歳と36歳~42歳の2群に分け、妊娠率を後方視的に評価した。

  • 結果

    23~35歳群のICMグレード別妊娠率は、A:34.6%、B:37.3%、C:32.8%であり、3群間で有意な差はみられなかった。23~35歳群のTEグレード別妊娠率は、A:32.0%、B:40.6%、C:28.9%であり、グレードCがBに比べ、有意に低くなった(p<0.01)。36~42歳群のICMグレード別妊娠率は、A:28.0%、B:33.3%、C:21.5%であり、グレードCがBに比べ、有意に低くなった(p<0.05)。36~42歳群のTEグレード別妊娠率は、A:30.8%、B:34.3%、C:26.3%であり、グレードCがBに比べ、有意に低くなった(p<0.05)。

  • 結論

    TEグレードは年齢に関わらず、形態と妊娠率に有意な関連がみられた。さらに、患者年齢が36歳以上の場合、ICMの形態と妊娠率に有意な関連がみられた。